2026/04/10
五感でくつろぐ空間とは?高輪ゲートウェイで感じた“心地よさの正体”
INDEX
同居の距離を、心地よく整えるために。
家族やパートナーとの関係が、
すっと軽くなる視点を届けます。
心地よい同居へのヒントを、そっと集めています。
「毎日の生活の中で、なんとなく疲れることはありませんか?」
音や視線、においなど、小さな違和感が積み重なってしまうことがあります。
実はその多くは、「五感」で感じているストレスかもしれません。
そして五感は、家族との“ちょうどいい距離”を教えてくれるサインでもあります。
人は環境でできている
— 高輪ゲートウェイで感じた「くつろぎ」の正体 —
先日、高輪ゲートウェイ駅に新しくできた施設
「MIMURE(ミムレ)」を訪れました。
目的は、
新しくオープンした「Dialog in The Dark 5−1=∞ Lab.(ダイアログ・イン・ザ・ダーク)」。
コンセプトは、
『この珈琲をまだ誰も知らない』
完全に光を遮断した“純度100%の暗闇”の中で、
視覚以外の様々な感覚やコミュニケーションを楽しめるソーシャル・エンターテイメントだそうです。
最新なのに、なぜか落ち着く
高輪ゲートウェイ駅を降りた瞬間、
まず感じたのは「開放感」。
天井が高く、光がたっぷり入る、
とても現代的な駅です。


その流れで訪れたMIMUREに対しても、
始めは同じような印象を想像していました。



しかし、
施設内に入ってすぐに感じたのは、
「なんだか落ち着く」
という感覚でした。
商業施設なのに、静か
特に印象的だったのが、
「OGAWA COFFEE LABORATORY 高輪」。
商業施設の中にあるにも関わらず、
まるでホテルのラウンジのような静けさ。



人はいるのに、騒がしくない。
むしろ、
「少し長くいたくなる」空間でした。
心地よさは、五感でつくられている
その理由を、
五感で分解してみるとよくわかります。
■ 視覚
照明は明るすぎず、
必要な場所にだけ光が当てられている。
何を見せたいのかが明確で、
視線が迷わない。
素材も、石や木、ガラスなど
自然に近いものが中心で、
色もアースカラーで統一されています。
■ 聴覚
店内は非常に静かで、
BGMもほとんど感じないレベル。
店内放送もなく、
まるで美術館のような空気。
そのため、
思考が自然とクリアになります。
■ 触覚・距離
座る場所は、
一般的な椅子ではなく低めのソファ。
向かい合うのではなく、
90度で並ぶような配置もあり、
「会話を強制しない距離感」
がつくられていました。
■ 身体感覚
気づくと、長く滞在しても疲れない。
目に優しく、
音も穏やかで、
適度に休める場所がある。





ここで感じたのは、
心地よさは、なんとなくではなく設計されている
ということでした。
空間には「切り替え」がある
施設全体を見ていくと、
もう一つの特徴に気づきます。
それは、
感覚の切り替え
です。
・広い通路と植物
・アトリウムにある大きな樹木
・天井から降る「雨」の演出



さらに、
・廊下はあえて天井を低くする
・空間ごとに明るさを変える
これによって、
「次の空間に入った」
という感覚が自然と生まれていました。


思考が一旦リフレッシュ

新幹線含め多数の電車が走ります
視覚がなくなると、世界が変わる
そして、今回の目的である
「Dialog in The Dark 5−1=∞ Lab.」
五感のうち一つの感覚を閉じることで感覚の広がりを見つめ直す、
ダイアログ・イン・ザ・ダークの新しい体験施設です。

「100%の暗闇ってどんな感じだろう…」
最初は、
「何も見えない不安」
からプログラムがスタートします。
しかし、時間が経つにつれて、
・音の方向
・反響
・気配
に意識が向き始めます。
さらに、
・テーブルの形
・椅子の位置
・素材の手触り
を頼りに、空間を認識していきます。
ここで強く感じたのは、
人は常に環境を感じ続けている
ということでした。

ストレスの正体は「人」ではないかもしれない
日常のストレスというと、
人間関係を思い浮かべることが多いですが、
もしかすると、
感覚のノイズの積み重ね
なのかもしれません。
・まぶしい光
・騒がしい音
・近すぎる距離
・落ち着かない素材
これらが無意識に重なり、
人を疲れさせている。
住まいに活かすということ
この体験から感じたのは、
住まいも同じだということです。
・光の当て方で、落ち着きは変わる
・音の設計で、安心感は変わる
・距離の取り方で、関係性は変わる
つまり、
住まいは「感覚」で設計できる
ということです。
まとめ
今回の体験を通して感じたのは、
人は環境でできている
という、とてもシンプルな事実でした。
家族との距離や関係性は、目に見えるものではありません。
けれど、日々の暮らしの中で感じる光や音、においといった五感は、
その“ちょうどよさ”を静かに教えてくれています。
近すぎて疲れてしまうこともあれば、
少し距離をとることで、やさしくなれる関係もあります。
大切なのは、無理に正解をつくることではなく、
自分たちにとって心地よい距離と温度を見つけていくこと。
五感を手がかりに、
家族との関係を少しずつ整えていく。
そんな視点が、これからの住まいを
やわらかく支えてくれるはずです。
まずは今の暮らしの距離感を、整理してみませんか。
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