2025/06/26
【第6回】「おかえり」と自然に言葉が出た日 ― 二世帯で暮らす10の“きらりと光る瞬間”より ―
INDEX
自分の部屋で洗濯物を畳んでいたとき、玄関の扉が開いた音がした。
「おかえり〜」
気づけば、口をついてそんな言葉が出ていた。
呼ばれたわけでも、頼まれたわけでもない。
でもなぜか、自然に返したくなる気配が、家の中にあった。
「家族になる」とは、“意識しなくなること”
二世帯住宅に住むご家族から、こんな話をうかがいました。
「最初は“お互い干渉しないようにしよう”って意識してたんです。
でも暮らしていくうちに、ある日ふと“おかえり”って口から出てて。
自分でも驚いたんですよね、あ、もう“家族”になってたんだなって。」
これこそ、Lakkeが大切にしている
「同居は関係を押しつけるものではなく、ゆるやかに育っていくもの」
という考え方を体現する瞬間です。
声をかけたくなる“距離”が、関係を育てる
Lakkeの設計では、生活リズムやライフスタイルに合わせて
さまざまな動線やゾーニングを工夫していますが、
それは「極力会わないようにする」という意味ではありません。
むしろ、「会おうと思えば会える」距離感を保つことで、
ちょっとした会話やすれ違いざまのあいさつが自然に生まれます。
- 帰宅時にリビングを通る動線
- キッチンや洗面室でふと顔を合わせる設計
- 廊下や階段の“交差点”をあえて残す
これらはすべて、家族としての「ちょうどいい交差点」をつくるための設計です。
無理に言葉を交わさなくても、「気配」でつながれる家
あるお父さんが話してくれました。
「仕事でちょっと落ち込んで帰った日、
リビングを通ったときに“おかえり”って言われたんです。
それだけの一言なのに、すごく救われたんですよね。」
家族だからこそ、会話の量より“言葉の温度”が大事になることもあります。
そして、Lakkeの同居住宅では
こうした「ふとした一言」が響くような、空気の“間”を大切に設計しています。
「ただいま」と「おかえり」は、感情のキャッチボール
誰かに「ただいま」と言えて、
誰かから「おかえり」と返ってくる――
それは、心を受け止めてもらえる場所があるという証です。
この“感情のキャッチボール”が無理なくできるのは、
- 顔を合わせることが苦にならない
- 生活のなかで無理なく声がかけられる
- 自然と相手を気にかけられる環境がある
そんな住まいがあってこそ。
Lakkeでは、そのために「間取り」と「空気」をデザインしています。
まとめ|気づけば“家族になっていた”という幸福
「おかえり」と言いたくなる家。
「ただいま」と返したくなる人がいる家。
それは、血縁や義務ではなく、暮らしのなかで育っていく関係性です。
同居住宅には、「一緒に住んでいる」ことを
強調しすぎない、でも確かに支え合える、
心地よい関係をつくるチャンスがたくさんあります。
Lakkeは、そうした“いつの間にか家族になっていた”という瞬間を
そっと育てられるような設計を、これからも大切にしていきます。
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次回(第7回)は「にぎやかな食卓のあとの、穏やかな静けさ」をテーマに、
“ひとりじゃない”という静かな安心感について綴ってまいります。
引き続き、どうぞお楽しみに。
▶ 二世帯リノベの実例をもっと見る
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