2025/07/01
【第7回】にぎやかな食卓のあとの、穏やかな静けさ ― 二世帯で暮らす10の“きらりと光る瞬間”より ―
INDEX
食卓の笑い声が少しずつ落ち着いて、
食器の音だけが静かに響く。
リビングでは、おばあちゃんが編み物をしていて、
孫は宿題を広げ、母はコーヒーをいれている。
そんな何でもない時間に、ふと
「ああ、ひとりじゃないんだな」って思えたんです――
家族が集まる時間の“余韻”に、暮らしの豊かさが宿る
同居住宅の一番の醍醐味は、「一緒にごはんを食べられる」ことかもしれません。
でも、Lakkeが注目しているのは、そのあとの“静けさ”の時間です。
- 食後、誰かがテレビの音量を下げる
- 子どもが宿題に取りかかり、大人たちはお茶を飲みながらぽつぽつと会話を続ける
- 誰もいない部屋には灯りがついていて、“待っていてくれる安心感”が漂う
この“食卓のあと”に訪れる、なんとも言えない心地よい静けさこそが、
二世帯で暮らす楽しさの核心なのかもしれません。
にぎやかさのあとの“静けさ”が、「安心」に変わるとき
Lakkeのお客様の声で、印象的だった言葉があります。
「うちの家族はにぎやかで、食卓ではいつも話が止まらないんです。
でも食事が終わって、ふと静かになったとき、
それが“気まずい沈黙”じゃなくて“安心の静けさ”だって思えて。
あの空気感が好きなんです。」
それは、きっとお互いを信頼しているからこそ成り立つ時間。
「会話しなくても、そばにいるだけでいい」という距離感は、
二世帯ならではの“暮らしの成熟”です。
「音のある静けさ」が生まれる住まいの工夫
Lakkeの設計では、静かに過ごす時間も心地よくなるように
次のような工夫を施しています:
- リビングに奥行きを持たせることで“気配”だけが感じられる間(ま)
- 食後の時間を過ごしやすいように、照明をトーンダウンできる設計
- 家族が“集まりやすく”“離れやすい”ソファと動線の配置
- キッチンとリビングをややセパレートにし、食後の余韻を静かに保てる工夫
これらはすべて、「一緒にいても干渉しすぎない関係」を育てるためのしかけです。
ひとりでいられる、でもひとりぼっちじゃない
食卓を囲んだあと、
家族それぞれが別のことをしているけれど、
“なんとなくそこに誰かがいる”という空気が流れている。
この「絶妙な安心感」が、
- 家族としての一体感
- お互いの自立を認める気持ち
- 無理しない共存
を生み出してくれるのです。
まとめ|静けさは、家族が“そこにいる”という証
にぎやかな食事のあとの静けさ。
それは、安心という名の静寂かもしれません。
二世帯で暮らすということは、
常に言葉を交わすことでも、いつも一緒にいることでもありません。
“話さなくても、空間を共有していることがうれしい”
そう思えるような距離と空気を、
私たちLakkeは設計と工夫の中で育てていきます。
次回(第8回)は「子どもが『おばあちゃんのごはん、うまい!』と言ったとき」をテーマに、
世代を越えてつながる“食卓の物語”をお届けします。お楽しみに。
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