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食卓の笑い声が少しずつ落ち着いて、
食器の音だけが静かに響く。
リビングでは、おばあちゃんが編み物をしていて、
孫は宿題を広げ、母はコーヒーをいれている。

そんな何でもない時間に、ふと
「ああ、ひとりじゃないんだな」って思えたんです――

家族が集まる時間の“余韻”に、暮らしの豊かさが宿る

同居住宅の一番の醍醐味は、「一緒にごはんを食べられる」ことかもしれません。
でも、Lakkeが注目しているのは、そのあとの“静けさ”の時間です。

  • 食後、誰かがテレビの音量を下げる
  • 子どもが宿題に取りかかり、大人たちはお茶を飲みながらぽつぽつと会話を続ける
  • 誰もいない部屋には灯りがついていて、“待っていてくれる安心感”が漂う

この“食卓のあと”に訪れる、なんとも言えない心地よい静けさこそが、
二世帯で暮らす楽しさの核心なのかもしれません。

にぎやかさのあとの“静けさ”が、「安心」に変わるとき

Lakkeのお客様の声で、印象的だった言葉があります。

「うちの家族はにぎやかで、食卓ではいつも話が止まらないんです。
でも食事が終わって、ふと静かになったとき、
それが“気まずい沈黙”じゃなくて“安心の静けさ”だって思えて。
あの空気感が好きなんです。」

それは、きっとお互いを信頼しているからこそ成り立つ時間
「会話しなくても、そばにいるだけでいい」という距離感は、
二世帯ならではの“暮らしの成熟”です。

「音のある静けさ」が生まれる住まいの工夫

Lakkeの設計では、静かに過ごす時間も心地よくなるように
次のような工夫を施しています:

  • リビングに奥行きを持たせることで“気配”だけが感じられる間(ま)
  • 食後の時間を過ごしやすいように、照明をトーンダウンできる設計
  • 家族が“集まりやすく”“離れやすい”ソファと動線の配置
  • キッチンとリビングをややセパレートにし、食後の余韻を静かに保てる工夫

これらはすべて、「一緒にいても干渉しすぎない関係」を育てるためのしかけです。

ひとりでいられる、でもひとりぼっちじゃない

食卓を囲んだあと、
家族それぞれが別のことをしているけれど、
“なんとなくそこに誰かがいる”という空気が流れている。

この「絶妙な安心感」が、

  • 家族としての一体感
  • お互いの自立を認める気持ち
  • 無理しない共存

を生み出してくれるのです。

まとめ|静けさは、家族が“そこにいる”という証

にぎやかな食事のあとの静けさ。
それは、安心という名の静寂かもしれません。

二世帯で暮らすということは、
常に言葉を交わすことでも、いつも一緒にいることでもありません。

“話さなくても、空間を共有していることがうれしい”
そう思えるような距離と空気を、
私たちLakkeは設計と工夫の中で育てていきます。

次回(第8回)は「子どもが『おばあちゃんのごはん、うまい!』と言ったとき」をテーマに、
世代を越えてつながる“食卓の物語”をお届けします。お楽しみに。

▶ 二世帯リノベの実例をもっと見る
https://www.lakke.co.jp/works/

この記事を書いた人

金内 浩之

「マスオ建築士」同居歴は22年目に突入!
一級建築士
宅地建物取引士
木造住宅診断士
住宅ローンアドバイザー
ファイナンシャルプランナー
相続診断士(一般社団法人 相続診断協会認定)
伝統再築士

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