03-3930-8839

受付時間:10:00~18:00

INDEX

今回は、「築古な木造住宅の耐震性」のお話

こんにちは、Lakkeの金内です。
「実家を二世帯住宅にリノベーションして同居を考えている」という方へ向けて、今日はちょっと大事なお話をしたいと思います。

「間取り」だけではダメなんです。一緒に考えるべきは“構造の安全性”

二世帯住宅にするとき、多くの方が「間取りどうしよう」「水まわりを分けたい」「玄関を2つにしたい」といったことから考え始めます。
もちろんそれも大事。でもですね、それより先に確認しておかないといけない“土台”があるんです。

それが「構造の安全性=耐震性」。

リノベーションを考える実家というのは築年数が30年〜40年と経っていることも多く、「見た目はしっかりしているように見えるけど、本当に大丈夫なの?」というのが実情です。

Lakkeでは「耐震等級3」「評点1.5以上」を前提にしています

わたしは一級建築士でありますが、耐震診断士、そして既存住宅状況調査技術者として、これまでたくさんの木造の戸建て住宅を診てきました。

その中で確信していることがあります。

リノベーションするなら、耐震性能は絶対に妥協しない。

具体的には、Lakkeではリノベーション後に耐震等級3(建築基準法の1.5倍の強さ)相当、または評点1.5以上をクリアすることを基本としています。

耐震性が低い家に、家族みんなで暮らすなんて、私にはどうしてもオススメできません。

※耐震性能の基準となる「建築基準法」をクリアすると耐震等級1(耐震評点1)になります。
この場合の耐震性能は、大地震が発生した場合(数百年に一度発生するような大地震(震度6強~7相当))で倒壊・崩壊しないレベルであり、数十年に一度の地震(震度5強相当)で大きな損傷を受けないことが条件です。安全なように見えますが、見方を変えると大地震が発生した場合には、倒壊・崩壊はしないものの、大きな損傷はやむ得ないという解釈になります。建築基準法では、最低限の人命を守ることを最優先とされています。言い換えると、そのまま住み続けることは不安が残る、ということになります。

「構造」と「間取り」、どちらも大事。でも一緒に考えないと失敗します

ここがリノベーションの難しいところです。

  • 親世帯と子世帯で玄関を別々にしたい
  • お風呂や洗面所を分けたい
  • 2階を子世帯に、1階を親世帯にしたい

などなど、こんなご要望は本当によくあります。
でも、そういった「間取りの理想」を優先しすぎると、耐震バランスが崩れてしまうことがあるんです。

特に木造住宅は、耐力壁(筋交いなど)や柱の配置が偏ると、地震の揺れで変形しやすくなります。
だから、間取りと構造の両立は、設計者の腕の見せ所なんです。

Lakkeの二世帯リノベは「構造から整えるスケルトンリノベ」

Lakkeでは、必要に応じて「スケルトンリノベーション」を行い、柱・梁・基礎の状態まで確認します。
最初に建物を解体したときに、壁の中にある柱や梁が見えてきますので、以下の点について確認します。昔の建物にありがちな図面と実際の建物が違うというケースもありますので、実物を確認することが重要です。

  • 柱がシロアリにやられていないか
  • 土台が腐っていないか
  • 梁や筋交いの配置に無理がないか

下記の写真は、解体後に判明した不具合事象です。

上記のような不具合部分を改善することはもちろんのこと、建物の構造バランスを一から見直していきます。具体的には計算ソフト(LakkeではARCHITREND ZEROを採用)に実際の建物を入力し、診断結果に応じて耐震補強(基礎補強・構造金物・耐震パネルなど)を行い、安全性を確保します。
この時に重要な考え方として、「構造の安全性+使いやすい間取り」の両立です。構造については理論が、間取りについては経験が必要になる仕事です。

建物全体のバランスが重要で、大地震が来た場合にも揺れのエネルギーを効率よく分散されることに注意を払います。建物自体が年数を経過していますので、特定の部分だけを強化しても他の部分がその力に耐えられない可能性があります。そのため、外周部の窓のレイアウトが一つのポイントになってきます。
窓が小さい方が構造的には有利。でも部屋の快適性には窓が必要。
柱が多い方が床を支える梁の大きさを小さくできる。でも部屋の中に柱があると邪魔になる。
そもそもこの間取りの建物だったらここに柱が建ってそうかな…。
こんなことを、新しい間取りを作る際に考えながら進めます。

そんなこんなで、できた新しい間取りと耐震補強計画。
これらの計算結果をもとに、大工さんが既存の柱と梁にうまく加工して、新しい木材を施工します。
新築と違い、すでに既存の柱や梁が組みあがっていますので、図面通りに補強して仕上げるには大工さんの経験値が求められます。

実例:築40年木造住宅を評点0.7→1.51へアップグレード

以前、築40年の木造住宅で耐震補強をしたリノベーション事例がありました。

最初の診断では、耐震評点は「0.7」でした。
これは震度6強〜7の地震で倒壊する恐れがあるという評価です。
こちらの建物も先ほどと同様に、間取りと耐震性能を考慮して、耐震計画を検討しました。
その計算結果に基づき、工事が始まりました。

まずは解体工事です。解体するときも慎重に工事を始めます。
重機での解体ができませんので、一部大工さんも加わり、既存の骨組みが傷まないように慎重に進めます。

そして、耐震補強工事です。
建物内部の既存の骨組みが見えるように解体した後に、腐った柱・梁がないかを確認します。
雨漏りや水漏れが原因で腐ってしまった木材がある場合には、原因を追究・改善し対処します。この工程でしかできない作業です。
その上で、耐震補強計画に合わせて骨組みを補強していきます。
今回は、より高い安全性を求めて、制振用のゴムが内蔵された筋交い金物を設置します。

このように柱の入替え、耐力壁の新設を行い、最終的に評点「1.5」以上に。
間取りもバッチリご希望のカタチで実現し、「家族みんなで安心して暮らせる家になりました」ととても喜んでいただけました。

屋根裏の空間を活用したロフト、大工さんが造作した収納階段で、お子さんも大喜びです!

二世帯住宅リノベーションは、ただの「間取り変更」ではありません

同居リノベって、「家族の関係性を再設計する」プロジェクトなんです。

間取りの工夫でプライバシーが守られれば、ストレスも減り、優しさが生まれます。
でもその土台となるのは、安心して暮らせる構造(=耐震性)があってこそ。

構造と間取り、どちらも大切にするからこそ、「本当に住み継げる家」ができるんです。

まとめ:家族みんなが笑顔で暮らすために、まず“構造から”はじめよう

もしあなたが、「実家をリノベして、親と一緒に暮らそうかな…」と考えているなら、まずはその家の骨格(構造)を診てみることから始めてください。

僕たちLakkeは、二世帯住宅・同居住宅に特化した設計と施工を行っています。
住みやすくするための間取り構築だけでなく、同時に構造診断・耐震補強まで、すべて一貫してお手伝いします。

ご希望の方には、無料相談も行っています。
お気軽にお問い合わせくださいね。


「安心して、ずっと住み継げる二世帯・同居住宅を。」
そのために、まず“構造のこと”を一緒に考えていきましょう。

(文:金内浩之/株式会社Lakke 代表 一級建築士・耐震診断士・既存住宅状況調査技術者)

関連記事

この記事を書いた人

金内 浩之

「マスオ建築士」同居歴は22年目に突入!
一級建築士
宅地建物取引士
木造住宅診断士
住宅ローンアドバイザー
ファイナンシャルプランナー
相続診断士(一般社団法人 相続診断協会認定)
伝統再築士

WHAT’S YOUR TYPE

あなたの家族構成、生活スタイルは何タイプ?
診断結果からあなたに合った二世帯住宅・住まい方のヒントが見つかる。

⼆世帯住宅で失敗しないためには、普段の暮らしや性格が異なっても、
お互いがストレスにならない距離感を⾒つけることが⼤切です。
まずは⾃分と同居者のタイプを知り、⼆世帯住宅プランの参考にしてみてください。

診断をはじめる

名前を⼊れてSTARTしてください。

EVENTS

受付中

二世帯の悩みをじっくり相談

個別相談会

開催日
: 2025年12月06日
開催場所
: Lakkeオフィス

受付中

お金の相談会

二世帯の相続・税金対策

開催日
: 2025年12月14日
開催場所
: Lakkeオフィス

受付中

家づくりのこと気軽に相談

ワンコインお茶会

開催日
: 随時開催
開催場所
: Lakkeオフィス

CONTACT US

お名前
住所
メールアドレス
電話番号