ミラノサローネ2025現地レポート|暮らしに響く住宅トレンドとLakkeのこれから
今年の春、私たちは世界最大級のデザインイベント「ミラノサローネ(Salone del Mobile 2025)」を現地で視察しました。目的はひとつ——“感性に響く住まい”を実現するためのインスピレーションを探すこと。
Lakkeがこれからも提案していきたいのは、ただの機能的な家ではなく、心がほっとする空間、家族が自然に集まる場所、空気のようにそっと寄り添う住まいです。
その手がかりを探して、私たちはミラノ市内と展示会場を2日間歩き尽くしました。今回は、その中で見つけた注目のトレンドと、Lakkeにどう活かしていくかの視点をお届けします。
注目トレンド1|光は空間の“気配”をつくる
照明は単なる「明るくする道具」ではなく、空間に気配を宿す仕掛けとして進化していました。
- Ross Gardam:透明/曇りガラスのブラケット照明が壁をアートに変える
- Walter Knoll:糸のような光が家具の存在感を引き立てる
- FLORIM:棚や壁面に仕込まれたLINE照明が空間の陰影を操る
→ Lakkeでは、照明=間取りの一部として設計に組み込む考え方を、これから標準化していきます。
注目トレンド2|“触れたくなる素材”が空間を豊かにする
天然木・石・布など、素材そのものが空間の主役になるような展示が多く見られました。
- Team7:直径2m超の円卓。木の手触りと佇まいが心を整える
- Ritzwell:白木×墨色の家具。親世帯に最適な“落ち着く空気”を演出
- Kerakoll:円形で展示された塗装。色と質感が空間の雰囲気をつくる
→ Lakkeのモデルルームや住まい提案でも、“目で選ばせない”“触れて納得する素材”を軸に据えていきます。
注目トレンド3|静けさのある空間が「心を整える」
HermèsやChi Wing Loなどの展示は、語らずとも伝わる空間が印象的でした。
- Hermès:浮かぶ白い箱に品のある配色。余白と静寂で構成された空間
- Chi Wing Lo:家具も照明も“音を立てない”静謐なデザイン
- Library of Light(Es Devlin):本と光に包まれた思索の場
→ Lakkeの家づくりも、「語りすぎず、感じさせる空間」を大切にしていきたいと改めて感じました。
注目トレンド4|空間は“変身”することで自由になる
同居や二地域住宅では、ひとつの部屋を複数用途で使うケースも増えています。
- Clei:ベッド→机、ソファ→収納へと変形する家具で、空間を柔軟に変化
- Dornbracht:水栓やシャワーが、使う人の好みに合わせてカスタマイズ可能
→ Lakkeでは、住む人の変化に寄り添う“可変性のある設計”を今後さらに強化していきます。
注目トレンド5|空間そのものがブランドになる
プロダクトを超えて、空間全体がブランドの哲学を語る時代へ。
- MOORGEN:照明が空間の人格そのものに
- Porro:黒と朱で“和”の再構築。照明で家具が空気に溶ける
- FerreroLegno:建具に仕込まれた光が、空間の品を決める
→ Lakkeでも、家という器の中で、「住む人の世界観」を形にできる空間を提案していきます。
Lakkeがこれから目指すこと
今回の視察を経て、私たちが確信したのは——
- 便利でもなく、豪華でもなく、感性に響く住まいがいい。
それは、五感が喜び、心がほっとする場所。
そして「誰かと一緒に住むこと」が、やさしく、自然に、心地よく感じられる住まいです。
今後のブログやnoteなどで、少しずつその形をお見せしていきたいと思います。
次回は、Lakkeの同居住宅に活かせる世界のデザイン10選 をお送りしたいと思います。
どうぞお楽しみに。
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執筆者

「マスオ建築士」同居歴は22年目に突入!
株式会社Lakke 金内浩之
一級建築士
宅地建物取引士
木造住宅診断士
住宅ローンアドバイザー
ファイナンシャルプランナー
相続診断士(一般社団法人 相続診断協会認定)
伝統再築士
将来同居を考えたら事前に見ておきたい、聞いておきたい

イ・ロ・ハ・二世帯 by Lakke
のべ400棟以上を設計、自身も20年以上同居するマスオ一級建築士が考える二世帯同居のヒントを掲載中
