2025年05月06日(火)
北欧の冬は、長くて、暗い。
朝起きてもまだ外は暗くて、午後にはもう日が沈む——そんな日が何ヶ月も続きます。
でも、そんな冬を“楽しく”過ごすために、北欧の人たちはとっておきの知恵を持っているんです。
そのひとつが「照明の使い方」。
単に「明るく照らす」ではなく、「心地よく過ごすために灯す」という考え方です。
デンマーク語で「Hygge(ヒュッゲ)」とは、
**“居心地のよい時間”や“ほっとする空間”**を意味する言葉。
例えば——
キャンドルのやさしい光のもとで、家族とゆったり過ごす夕方
スタンドライトのあかりに包まれて、ひとり読書する夜
暗い外から帰ってきて、玄関で迎えてくれるほんのりとした灯り
そうした何気ない“光の風景”こそが、ヒュッゲなんです。
北欧では、照明は生活を照らす道具というより、心を落ち着かせるパートナーのような存在。
だからこそ、北欧の家にはたくさんの小さな灯りがあります。
実は、デンマークは世界で最もキャンドルを消費する国とも言われています。
電気があるのに、なぜわざわざロウソクを灯すのでしょうか?
それは、キャンドルが心をやさしく照らしてくれる光だから。
あたたかく、ちらちらと揺れる灯りには、不思議と安心感がありますよね。
北欧の人たちは、それを毎日の暮らしに取り入れて、
「暗さ」さえも楽しんでいるのです。
北欧の照明文化を語るうえで欠かせないのが、PHランプ。
これは1920年代、デンマークのデザイナー「ポール・ヘニングセン」が設計した照明器具で、
**“電球の光が直接目に入らないように設計された”**のが最大の特徴です。
多層のシェードが光をやさしく拡散し、
空間にまぶしすぎない、やわらかいあかりを広げてくれます。
これはまさに、「ヒュッゲの光」。
北欧では、照明のデザインも“やさしさ”を追求してきたんですね。
親世帯・子世帯が暮らす二世帯住宅こそ、
「心地よい光」で“家の空気”を整えることが大切です。
たとえば——
共有リビングにスタンドライトを置いて、リラックスできる灯りを演出
食卓にペンダントライトを下げて、会話が自然に生まれるような光をつくる
夜中のトイレや廊下には足元灯で、安心できる「そっとした灯り」を設置
和室には和紙の照明で、和のヒュッゲを演出するのもおすすめ
光は「世代間の感覚の違い」をつなぐ“やさしい橋”になるかもしれません。
照明は、ただ部屋を明るくするだけの存在ではありません。
心の温度を上げてくれる、そんな力を持っています。
次回は、アメリカやドイツの「便利で機能的な照明」に注目!
スマート照明の話も交えながら、暮らしやすい光のアイデアをご紹介します。
Lakkeでは、二世帯住宅にぴったりな「やさしく、ちょうどいい灯り」のご提案もしています。
光の演出ひとつで、家の雰囲気も家族の距離感も、ぐっと変わりますよ。
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「マスオ建築士」同居歴は22年目に突入!
株式会社Lakke 金内浩之
一級建築士
宅地建物取引士
木造住宅診断士
住宅ローンアドバイザー
ファイナンシャルプランナー
相続診断士(一般社団法人 相続診断協会認定)
伝統再築士
将来同居するかもしれない未来のサザエさん・マスオさんへ
イ・ロ・ハ・二世帯 by Lakke
のべ400棟以上を設計、自身も20年以上同居するマスオ一級建築士が考える二世帯同居のヒントを掲載中