2025年05月08日(木)
前回の北欧編では、“やさしさ”や“居心地”を大切にした照明文化をご紹介しました。
今回は、ちょっと視点を変えて、
アメリカとドイツの「機能性重視」の照明の考え方を見ていきましょう。
彼らの照明の使い方は、とても合理的で、
そしてこれからの二世帯住宅にも取り入れたい**“便利さ”と“安心”のヒント**がたくさん詰まっています。
アメリカの照明文化は、とにかくスケールが大きく、自由。
吹き抜けのリビングに大きなシャンデリアを吊るしたり、
映画を見るときは間接照明だけにしたり…
「光を使ってシーンを演出する」のがとても上手なんです。
最近では、「スマート照明」が一気に広まり、
アプリや音声で「映画モード」「読書モード」などを切り替えたり、
外出先からでも電気をON/OFFできる家が増えています。
しかも、夜になったら自動で点灯、寝る時間になったら減光、というように、
生活リズムに合わせて照明が動いてくれるんです。
まさに、“照明が暮らしをサポートしてくれる時代”。
一方、ドイツの照明文化は効率と安心がキーワード。
たとえば——
夜間の廊下には足元に人感センサーライトを
階段の段差にはほんのり照らすLEDバーを
日中でも薄暗い場所には自動点灯の補助灯を
…というように、**「必要な場所に、必要なだけ」**明かりを届ける設計が徹底されています。
また、早くから省エネへの意識が高く、
白熱灯をLEDに切り替える国策が進んだのもドイツが先。
「もったいない」は世界共通の感覚なんですね。
最近は、日本でもスマート照明が増えてきましたよね。
でも「難しそう」「設定が面倒そう」と感じる方も多いはず。
実は、スマート照明こそ、二世帯住宅にこそおすすめなんです!
理由は3つ。
暖色系が落ち着く親世帯と、明るく爽やかな光を好む子世帯
スマート照明なら、色温度や明るさを自由に切り替えられるので、それぞれの“ちょうどいい”が叶います。
就寝時や外出時、スマホひとつで家じゅうの照明を一括OFF
センサーと連携すれば、無駄な点灯を防いで省エネにも
壁スイッチを押すだけで「夜モード」「団らんモード」などを一発切り替え
高齢のご家族にも、操作がシンプルで分かりやすい
アメリカやドイツの事例を参考に、Lakkeが提案したいのは——
リビング:調光付きのダウンライト+スタンドで場面に応じて切替
トイレ:親世帯向けに自動点灯+やわらかい明るさの足元照明
廊下:深夜の移動を考えて、やさしく照らすセンサーライト
寝室:時間に合わせて色が変わるスマートライトでリラックス感UP
「明るい」だけでなく、「気づかいがある灯り」があると、家族の距離ももっと近づくはずです。
照明は、ただの電気じゃありません。
**暮らしをもっと便利に、もっと安心にしてくれる“味方”**でもあります。
次回は、ヨーロッパの「美意識」の話。
フランスなどの“魅せる照明”から、照明をインテリアとして楽しむヒントをご紹介します。
二世帯住宅の暮らしには、「便利さ」も「やさしさ」もどちらも必要。
Lakkeでは、そのバランスを照明計画から丁寧に考えます。
スマート照明も、シンプル操作で暮らしになじむ形をご提案します。
同居専門店「Lakkeの二世帯」の詳細についてもっと知りたい方は、こちらから資料請求や無料相談のお問い合わせが可能です。お気軽にご連絡ください。
「マスオ建築士」同居歴は22年目に突入!
株式会社Lakke 金内浩之
一級建築士
宅地建物取引士
木造住宅診断士
住宅ローンアドバイザー
ファイナンシャルプランナー
相続診断士(一般社団法人 相続診断協会認定)
伝統再築士
将来同居するかもしれない未来のサザエさん・マスオさんへ
イ・ロ・ハ・二世帯 by Lakke
のべ400棟以上を設計、自身も20年以上同居するマスオ一級建築士が考える二世帯同居のヒントを掲載中