2025年04月25日(金)
~「どこで暮らすか」で、家族のかたちも変わってくる~
こんにちは、Lakkeの金内です。
この連載では「同居って、じつは新しい。」をテーマに、日本や世界の家族のかたちを探っています。
今回は第2回。
ちょっと視点を変えて、「場所(エリア)によって、同居のカタチはどう違うの?」というお話です。
「日本の家族はこうだ」って一言で言えたら簡単ですが、
実は、地域によって“同居観”も“家族との距離感”も全然ちがうんです。
たとえば…
地方の農村エリア:
→「長男が家を継ぐ」「親と暮らすのが自然」といった伝統が根強い。
都市部(東京・大阪など):
→「家賃が高いから無理」「通勤距離が優先」など、生活環境が重視されがち。
「同居したいかどうか」じゃなくて、
「そもそも物理的にできるのか」がポイントだったりします。
たとえば、長野や石川、山形などでは、
「家族で助け合って生きていくのが当然」という空気が今も残っています。
雪かきや農作業を家族総出でやる
おじいちゃんおばあちゃんが孫の面倒をみる
子どもたちは親のそばにいて将来を考える
というような、「家族=小さなチーム」としての暮らし方。
特に住宅の広さや土地の価格も手頃なので、二世帯住宅を建てやすい土壌があるんですよね。
逆に東京や大阪など都市部では、
「仕事の都合で、どうしても職場の近くに住まなきゃ」
「家が狭いし、プライバシーの確保が難しい」
「近くにいてくれるだけでありがたいけど、一緒に住むのは…」
そんな声もたくさん聞きます。
でも最近では、「同居じゃなくて“近居”」という選択肢も注目されています。
同じマンションの上下階
近所の団地にもう一部屋
徒歩10分の別宅でサポート体制
これも、“ちょうどいい同居”のかたちですね。
ちょっとユニークなのが沖縄。
沖縄には「門中(ムンチュー)」という、親戚単位でのつながりが強い文化があります。
お盆や年始に親戚みんなが一堂に集まる
親だけでなく、叔父・叔母、いとこ同士でも助け合う
高齢者の面倒を親族全体で見るという意識がある
つまり、家族=血のつながった“大家族的ネットワーク”
こんな考え方が、今の都市では逆に新鮮に映るかもしれません。
地方で暮らすなら、スペースもあるし自然と共に暮らす二世帯住宅も◎。
都会で暮らすなら、近くに住んで日常的に助け合う「ゆるやか同居」でも◎。
Lakkeが大切にしているのは、
**「こうでなきゃいけない」ではなく、「それぞれの家族に合ったかたちを探すこと」**です。
地方では家族と一緒に暮らすことが自然な選択
都市では“気軽に会える距離”が現実的な安心感
沖縄のように「広義の家族」で支え合う文化も魅力的
住む場所によって、できること・できないことがあるのは当然。
だからこそ、「うちの家族らしい同居ってどんな形だろう?」って、立地から考えてみるのもアリですよね。
次回は、日本から飛び出して、
ヨーロッパの同居文化や家族観をのぞいてみましょう!
「家族は独立するのが当たり前」な国と、
「大人になってもずっと一緒に住む」のが普通な国。
その違い、めちゃくちゃ面白いですよ!
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「マスオ建築士」同居歴は22年目に突入!
株式会社Lakke 金内浩之
一級建築士
宅地建物取引士
木造住宅診断士
住宅ローンアドバイザー
ファイナンシャルプランナー
相続診断士(一般社団法人 相続診断協会認定)
伝統再築士
将来同居するかもしれない未来のサザエさん・マスオさんへ
イ・ロ・ハ・二世帯 by Lakke
のべ400棟以上を設計、自身も20年以上同居するマスオ一級建築士が考える二世帯同居のヒントを掲載中