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2025年06月18日(水)

【第5回】生活リズムを尊重し合えるやさしさ ― 二世帯で暮らす10の“きらりと光る瞬間”より ―

「今日は遅番なの、朝静かに出るからね」
「了解、洗面の音気をつけるよ」

この会話に、お互いを思いやる空気があった。
一緒に住んでいても、それぞれの“リズム”があるからこそ、
“気遣い”ではなく“信頼”で成り立つ暮らしが心地よい。

家族でも、生活のリズムは“みんな違って、あたりまえ”

同じ家に住んでいても、仕事の時間、起床時間、寝るタイミング、入浴の時間……
それぞれに違いがあるのが現代の暮らしです。

Lakkeでお手伝いしたご家族の中にも、

  • 親世帯は朝型、子世帯は夜型の働き方
  • 孫の寝かしつけが夜9時、その後にようやく自分の時間が始まる
  • 高齢の親は昼寝が日課、子どもは早朝に部活へ

というように、まったく異なる生活パターンが共存しています。

それでも、「干渉しない、でもつながっている」関係が築けるのが、二世帯住宅の魅力です。

やさしさは“気づかない設計”から生まれる

ある子世帯様はこう話してくれました。

「夜勤明けで昼まで寝ているときも、
親が静かにしてくれているのが伝わって、ありがたいです。
でも、“気を遣ってる感じ”がないのがまた、居心地よくて。」

この「無理なく気を配れる空気感」は、間取りや動線の工夫から生まれることが多いのです。

Lakkeでは、以下のような設計を意識しています:

  • 洗面室・トイレの配置を工夫して、生活音が寝室に響かないようにする
  • 玄関からそれぞれの個室に直接行ける「分岐動線」
  • 上下階のずらし配置で、足音や話し声の干渉を軽減
  • 朝の準備や夜の読書がストレスなくできる照明と遮音性

暮らしの時間差を“ストレス”ではなく“自由”に変える家
これこそが、Lakkeが目指す二世帯住宅のかたちです。

すれ違う時間のなかに、あたたかい“気配”を残す

ある共働き家庭では、出勤時間が親子で3時間以上ずれていました。
そんな中、朝に先に出たお母さんが、台所にこんなメモを残していったそうです。

「パン焼いておいたよ。無理せずゆっくり行ってね」

それを見た娘さんが言いました。

「一緒に朝ごはんを食べなくても、ちゃんと見守られてる感じがして、じーんとしました。」

同じ時間にいなくても、同じ家にいるという安心感。
それが、二世帯の“同居のやさしさ”なのだと思います。

「気を遣う」より「気を汲む」暮らしへ

同居というと、「気を遣う暮らしになりそう」と不安になる方が多いですが、
Lakkeが目指すのは、その先にある“やさしさの交差点”です。

  • 相手のリズムを乱さない
  • 自分の時間を尊重してもらえる
  • 会話を求められないことも、信頼の表れ

無理に合わせないことが、相手へのリスペクトになる。
そんな価値観をもったご家族と出会うたびに、
「同居=窮屈」という先入観をくつがえす暮らし方の可能性を感じます。

まとめ|それぞれの時間を大切にできるから、優しくなれる

二世帯住宅は、決して“ずっと一緒にいる家”ではありません。
むしろ、**「一緒にいなくても、互いを思いやれる空間」**であることが本質なのかもしれません。

生活の時間がすれ違っても、
心の中では“つながっている”と感じられる距離感。
それが、二世帯住宅という暮らしの豊かさです。

Lakkeは、これからも**“ちょうどよい距離”が、家族の関係をやさしく育てる”**
そんな住まいをつくり続けていきます。

▶ 二世帯リノベの実例をもっと見る
https://www.lakke.co.jp/works/

親と同居を考えるあなたへ。最初の一歩を

これから親と同居する方、すでに同居を始めているけれど悩んでいる方。

“暮らしのリアル”から考える間取り設計は、きっとあなたとご家族にとって心強い味方になります。

建築士として、同居経験者として、Lakkeでは同居専門の家づくり相談を行っています。

まずは気軽にお話ししてみませんか?

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 執筆者

「マスオ建築士」同居歴は23年目に突入!
株式会社Lakke 金内浩之

一級建築士
宅地建物取引士
木造住宅診断士
住宅ローンアドバイザー
ファイナンシャルプランナー
相続診断士(一般社団法人 相続診断協会認定)
伝統再築士

 


将来同居するかもしれない未来のサザエさん・マスオさんへ

イ・ロ・ハ・二世帯 by Lakke
のべ400棟以上を設計、自身も20年以上同居するマスオ一級建築士が考える二世帯同居のヒントを掲載中

 

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