2025年07月04日(金)
「この煮物、おばあちゃんの味、サイコー!」
カレーやパスタばかり好きだった息子が、
祖母のつくった筑前煮を笑顔で頬張っていた。
そのとき、思ったんです。
“ああ、味って思い出になるんだな”って。
同居住宅では、食卓に3世代が集まることが珍しくありません。
でもただの人数の多い食事ではなく、
そこには時間や記憶、文化までもが交差する場としての価値があります。
あるご家庭では、
子世帯の仕事の都合で夜遅い日が続き、
親世帯が夕食を用意してくれることが増えたそうです。
「最初は申し訳なさもあったんですけど、
息子が“今日のお味噌汁、おばあちゃんのがいい!”って言い出して。
それを聞いて、母が本当にうれしそうで。」
この小さな出来事に、食がつなぐ感情のリレーがありました。
Lakkeが大切にしているのは、こうした**「家庭の味=家族の記憶」**という考え方。
家事や育児の分担という合理的な話だけではなく、
**暮らしのなかで自然と伝わる“文化”**が、食卓にはあります。
「最近、母の顔つきが変わった気がするんです」
というのは、ある娘さんの言葉。
それまではどこか“老いていく”感覚を本人も感じていたそうですが、
同居を始めてからは、“食卓の中心に立つ存在”としての自信が戻ったように見えたと言います。
食事は、ただの栄養補給ではありません。
つくることも、喜ばれることも、自己肯定感につながる行為なのです。
だからこそ、Lakkeでは「親世帯も活躍できる家」をテーマに設計を行っています。
ある日、子どもがふとこう言いました。
「この切り干し大根、パパは昔から食べてたの?」
「いや、ばあばの味なんだよ」
「へぇー、じゃあパパも“おいしい”って思ってたんだね」
そんな会話が、ごく自然に交わされる食卓。
“食べること”が世代の記憶をつなぎ、子どもが家族のストーリーを受け取っていく瞬間です。
「おばあちゃんのごはん、うまい!」という言葉は、
ただの褒め言葉ではありません。
それは、“愛情”と“記憶”と“暮らし”が、確かにつながった証です。
二世帯住宅には、そんな瞬間が自然に訪れる土壌があります。
食卓を囲む時間のなかで、
言葉以上のものが交わされていく――それが、同居の楽しさです。
Lakkeは、そんな“食卓の物語”が育まれる住まいを、今日も丁寧に設計しています。
次回(第9回)は「家族みんなで同じことを“応援”していた時間」をテーマに、
共通体験が家族を近づけるエピソードをお届けします。どうぞお楽しみに。
▶ 二世帯リノベの実例をもっと見る
https://www.lakke.co.jp/works/
これから親と同居する方、すでに同居を始めているけれど悩んでいる方。
“暮らしのリアル”から考える間取り設計は、きっとあなたとご家族にとって心強い味方になります。
建築士として、同居経験者として、Lakkeでは同居専門の家づくり相談を行っています。
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「マスオ建築士」同居歴は23年目に突入!
株式会社Lakke 金内浩之
一級建築士
宅地建物取引士
木造住宅診断士
住宅ローンアドバイザー
ファイナンシャルプランナー
相続診断士(一般社団法人 相続診断協会認定)
伝統再築士
将来同居するかもしれない未来のサザエさん・マスオさんへ
イ・ロ・ハ・二世帯 by Lakke
のべ400棟以上を設計、自身も20年以上同居するマスオ一級建築士が考える二世帯同居のヒントを掲載中