今回の計画地は、武蔵野市の閑静な住宅街。
周辺には落ち着いた住環境が広がりながらも、駅からも徒歩圏内という利便性の高さが魅力です。
通勤・通学はもちろんのこと、病院やスーパー、公園などの生活施設も充実しており、三世代が安心して長く暮らせる街として理想的な立地でした。
「暮らしやすい場所に、暮らしやすい家をつくる」――
そんなご家族の想いをかたちにした、まさに武蔵野ライフにふさわしい二世帯住宅です。
築約50年の鉄骨造の建物を活かしつつ、独立性を高めた間取りに。
選んだのは「クマ型(完全分離)」。
玄関から完全に別れているので、それぞれの時間を尊重しながらも、必要な時にはすぐに助け合える、心地よい距離感が生まれました。
既存の構造を生かしながら、新しいライフスタイルにあった間取りを提案しました。
一般的な一戸建ての家を、完全に独立した二世帯住宅へと変身させたことで、お祖母様の暮らしやすさと、世帯ごとのプライバシーの確保を両立しています。
将来の可変性にも配慮し、長く安心して住み継げる家となりました。
今回のご相談の背景には、**「何かあったときにすぐ駆けつけられる安心感」と、将来を見据えた住まいの承継」**という強い想いがありました。
80代のお祖母様と60代の叔父様が暮らす実家に、30代のご夫婦とお子さんが合流するにあたり、それぞれが気持ちよく暮らせる「ちょうどいい距離感」を大切にしたいというご希望がありました。
また、高齢のご家族の今後を考慮し、バリアフリー設計や動線の見直しも必須条件に。
加えて、将来的には一部を賃貸として活用できる柔軟性も持たせたいという声もいただきました。
**玄関を分けた完全分離型(クマ型)**の二世帯住宅を採用。
→ それぞれの世帯が独立して暮らしつつ、必要なときには自然に助け合える距離感を実現しました。
バリアフリー対応の設計
→ 高齢のお祖母様の生活を考慮し、段差の解消や手すりの設置、移動しやすい広めの動線を確保。
将来的な賃貸への転用も可能な構成
→ 子世帯が転勤や独立した際にも、柔軟に使えるような設計としています。
既存の鉄骨構造を活かした間取り再構成
→ 構造上の制約を逆手にとり、各空間をゾーニング。無理のない形で新しい生活スタイルにフィットさせました。