「楽」のある家々
練馬区 S邸
90歳母ひとり暮らしリノベーション
コンセプト
90歳母が住む家のリノベーション。段差があって寒い家だったが、リノベ後友人を招いて麻雀パーティするほど活発に。
リノベ前の不安・不満
90歳のお母様が一人で暮らす家は、築65年の木造住宅。
長年住み慣れた空間には愛着があるものの、「いつか転んだら…」「お風呂で何かあったら…」と、老朽化した住まいでの生活に対する不安が日々募っていたそうです。
深い浴槽や段差、狭い動線など、かつては当たり前だった造りが今では負担となっていたのです。
さらに、「実家に帰った時に泊まれる場所も用意したいけれど、今の間取りのままでは難しい」という現実にも直面し、家族として何ができるかを模索していた日々だったといいます。
リノベ後の改善点
90歳のお母様がこれからも自分らしく、安心してひとり暮らせる家へ。
築65年の木造住宅を“まるごと再設計”したことで、「不安と不便」が「安心と思いやり」へと変わっていきました。
かつての柱や赤いキッチンなど、思い出のつまった部分はそのままに。
新築当時の梁をあえて見せるバリアフリーのリビングは、懐かしさと新しさが調和する空間に生まれ変わりました。
深くてまたぎにくかった浴槽は、最新のシステムバスへ。
「つかまって立ち上がれる」縦格子の導入や、段差の解消など、年齢を重ねたからこそ必要な安心機能も随所に設計。
娘さんが泊まれるスペースも整えられ、「今はひとり、でもいつもつながっている」という距離感が生まれました。
ただのバリアフリーではなく、“暮らしの質”と“感情の安全”を整えた住まい。
Lakkeの「人に寄り添う再設計」が、この住まいに深く根を下ろしました。



初回打ち合わせ日から設計契約まで
「母が安心して一人で暮らし続けられるようにしてあげたい」
そんな強い想いと同時に、「築65年の家で、
本当にそれが可能なのか」という不安も抱えておられたお客様。
Lakkeでは、“残したいもの”と“変えるべきもの”の整理から丁寧にサポートを始めました。
お母様の大切にしていた赤いキッチンや柱を活かしながらも、
日常動作でのつまずきや浴室の危険など、ご高齢ならではのリスクを一つずつ解消していく設計を提案。
バリアフリーのリビングや、手すり代わりにもなる縦格子など、「安心」と「自立」の両立を目指した設計を行いました。
さらに、離れて暮らす娘さんが泊まれる空間も確保し、将来的な家族の関わり方まで見据えた設計をご提案。
打ち合わせを通じては、お母様のペースを尊重しながら進めることで、
「ああ、この家でまだまだ暮らせそうね」という前向きな声が自然とこぼれるようになりました。
“シニアに寄り添う設計”を丁寧に形にしていく——Lakkeらしさが滲んだプロジェクトです。
ぐすん・きらりポイント
ぐすんポイント(リノベーション前の課題)
築65年の戸建て住宅で、老朽化が進み、安全性や快適性に不安があった。
高齢のお母様が一人で暮らすには、段差や深い浴槽など、日常生活に支障をきたす要素が多かった。
家事動線が複雑で、日々の生活が負担になっていた。

きらりポイント(リノベーション後の魅力)
建物をスケルトン状態にして、安全な構造へと刷新。
お気に入りの赤いキッチンをそのまま移設し、愛着のある空間を継承。
新築当初の梁を見せたバリアフリーリビングを実現し、くつろぎの空間を創出。
元の柱を活かして「つかめるタテ格子」を設け、立ち上がりやすい工夫を施した。
最新式のシステムバスを導入し、安全で快適な入浴環境を整備。
娘さんが泊まれるスペースも確保し、家族の絆を深める住まいへと生まれ変わった。

