「楽」のある家々
中野区 D様
将来が決まっていない家を、今の暮らしに合わせて整えたリノベーション|中野区
心地よい距離があると、家は静かに整っていく。
暮らしに寄り添う二世帯・同居リノベーションの実例を集めました。
ご相談のきっかけ
D様からのご相談は、
親御さんが所有する賃貸住宅だった家を、
ご自身たちの住まいとして使うことを検討されたことが始まりでした。


今回のお住まいは、いわゆる二世帯住宅ではなく、
将来の形がまだ決まっていない家。
その前提の中で、
どこまで手を入れるべきか、
どのように関わるのが無理のない選択なのかを、
一緒に考えるところから計画が始まりました。
ぐすんポイント
判断できないこと自体が、いちばんの負担でした
D様が感じておられた「ぐすん」は、
設備の古さや間取りの不便さだけではありませんでした。
- 親御さんが所有する賃貸住宅であること
- ご兄弟がおられ、将来この家を必ず相続できるとは限らないこと
- 相続の前に、親御さんがこの家を売却される可能性があること
こうした前提が重なり、
「この家にどこまでお金をかけていいのか分からない」
という状態に悩んでおられました。
住まいの話でありながら、
実は一番の負担は、
決めきれない状況そのものだったのかもしれません。

計画にあたって大切にしたこと
今回の計画では、
間取りや設備の話に入る前に、
住まいとお金、将来について整理する時間を取りました。
工事費を、
- 贈与として渡すのか
- 親御さんへ貸す形にするのか
といった点も含め、
住まいと切り離さずに話し合っています。
Lakkeでは、
正解を決めることよりも、
納得して判断できる状態をつくることを大切にしています。
時間軸で考えるという選択
この計画では、
「所有できるかどうか」ではなく、
「どれくらいの時間、どう暮らすか」
という視点を軸に考えました。
仮に住める期間が、
15年なのか、20年なのか。
その時間の中で、
かけた費用に対して、
自分たちが納得できる価値を受け取れるかどうか。
将来の不確実性を前提にしながら、
今の暮らしを無理なく整えることを目指しました。


設計・工事のポイント
すべてを新しくしないという判断
全面的なリノベーションは行わず、
今の暮らしに合わない部分を中心に手を入れています。
賃貸住宅として使われてきた住まいの中で、
- これからも使える部分
- 見直したほうがよい部分
を整理し、
必要なところにだけ、きちんと手を入れる計画としました。


キッチン・水まわりの整え方
キッチンは、
これまでの賃貸仕様から、
日々の暮らしに合う形へと再構成しています。
動線や収納の使いやすさ、
毎日の作業が重ならない配置など、
無理なく使い続けられることを重視しました。
洗面やトイレも同様に、
見た目だけでなく、
生活リズムに合うことも優先しています。


暮らしに合わせて選ぶ空間
住まいのインテリアを考える際に、
家具やスタイリングによって
印象が大きく異なります。
ミッドセンチュリー、モダン、
木の質感を生かしたやさしいトーンなど、
インテリアの好みによって様々な表情があります。

CGによる家具シュミレーション


きらりポイント
将来を決めきらなくても、今を整えていい
今回のリノベーションで生まれた「きらり」は、
将来の結論が出たことではありません。
- 時間軸で暮らしを整理できたこと
- すべてを新しくしない判断ができたこと
- 今の暮らしを大切にしていいと感じられたこと
将来が決まっていなくても、
今を心地よく過ごす選択はできる。
その感覚を共有できたことが、
この住まいの大きな「きらり」になっています。
完成後の暮らし
これまでのライフスタイルに沿った、
今の暮らしに無理のない住まいになりました。
将来、この家をどうするかは、
まだ決まっていません。
それでも、
今の時間を心地よく過ごすために
住まいを整える。
D様ご家族は、
その選択を、丁寧に重ねていきました。
Lakkeからのひとこと
住まいは、
将来がすべて決まってから整えるものではありません。
将来が決まっていないからこそ、
今の暮らしに目を向ける。
親と子が、
住まいとお金と将来をどう共有するか。
この事例は、
その問いに向き合った
ひとつのリノベーション事例です。
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