「楽」のある家々
練馬区大泉学園町 O様
建替えか、リノベーションか。三世代家族が選んだ答え|練馬区大泉学園町
心地よい距離があると、家は静かに整っていく。
暮らしに寄り添う二世帯・同居リノベーションの実例を集めました。
壊さずに、変える。
残したい気持ちと、変えたい現実を、
ひとつの暮らしへ。
家族の記憶を残しながら、
これからの暮らしに合わせて住まいを整える。
■ はじめに
「建替えた方がいいのか、それともリノベーションなのか。」
今回のご相談は、そこから始まりました。
お父様とお祖母様が暮らしているご実家。
将来的に子世帯様も一緒に暮らすことを考え、
当初は二世帯住宅への建替えを検討されていました。
しかし、建替えることで今よりも建物の面積が小さくなってしまう。
家族の人数が増えるのに、
住まいは小さくなってしまう。
そこで私たちは、壊して建て替える計画を進める前に、
「このご家族は、これからどんな暮らしをしたいのか」
というところから考え始めました。
リノベーションであれば、
今ある家の広さを活かしながら、
老朽化した部分を整え、
これからのライフスタイルに合った住まいへ変えることができます。
建物を新しくすることだけが目的ではありません。
家族がこれからも心地よく暮らし続けられること。
その答えとして、今回はリノベーションを選びました。
■ PROJECT DATA
・エリア:練馬区大泉学園町
・家族構成:お父様+お祖母様+子世帯ご家族
・工事内容:戸建て二世帯リノベーション
・築年数:約50年強
・主な工事:フルリノベーション(キッチンなどの水回り、サブキッチン、サブリビング、寝室、仕事部屋、収納、バリアフリー改修)
■ WHY|きっかけ
最初は、二世帯住宅への建替えを検討されていました。
ハウスメーカーや工務店にも相談される中で、
建替えでは費用が大きくなること、
また今よりも家が小さくなってしまうことが課題になっていました。
一方で、既存の建物には広さがありました。
老朽化した部分をきちんと直し、
今の暮らしに合うように間取りや内装を整えれば、
ご家族にとって十分心地よい住まいになる可能性がありました。
また、実際に二世帯で暮らすことへの不安もありました。
近すぎても気を遣う。
でも、完全に分かれすぎても家族の良さが生まれにくい。
そのため今回の家づくりでは、
単に部屋数を増やすのではなく、
「家族が自然にコミュニケーションできる距離感」
を大切にしました。
■ BEFORE|課題
今回のお住まいには、次のような課題がありました。
・建替えると今より家が小さくなってしまう
・既存住宅の老朽化が進んでいた
・二世帯で暮らすことへの不安があった
・家族の人数に対して収納や動線を整える必要があった
・在宅で仕事ができる場所が必要だった
・お祖母様のために、将来を見据えたバリアフリーも考えたい
・子世帯様が気兼ねなく過ごせる居場所も必要だった
二世帯住宅では、
誰が中心になって家づくりを進めるかも大切です。
今回は子世帯様を中心に、
これからの暮らし方を具体的に考えながら計画を進めました。

■ CONCEPT|設計思想
今回の設計テーマは、
“家族のコミュニケーションが自然発生する家”
二世帯住宅というと、
完全分離にするか、
すべてを共有するか、
という考え方になりがちです。
もちろん、完全分離の方が望ましいケースもあります。
ただし、建物の広さやご家族の関係性、
日々の暮らし方を考えたとき、
一部を共有することで生まれる良さもあります。
今回は、
・家族みんなで使うメインキッチン
・子世帯様が気兼ねなく使えるサブキッチン
・在宅仕事に集中できる仕事部屋
・将来を見据えた手すりやバリアフリー
・家族の荷物を整える収納
を組み合わせながら、
近すぎず、離れすぎない距離感を設計しました。
家族が無理に集まるのではなく、
暮らしの中で自然に顔を合わせる。
お祖母様と子世帯奥様、お子さまが一緒に夕食をつくることもあれば、
子世帯様が友人を招いてお茶などを楽しむこともできる。
そんな、暮らしの選択肢を増やす住まいを目指しました。
■ AFTER|きらりポイント
① 家族で使う、L型のメインキッチン
メインキッチンは、家族みんなで使いやすいL型に。
お祖母様、子世帯奥様、お子さまが一緒に夕食をつくることも想定し、
作業しやすく、家事を分担しやすいキッチンとしました。
二世帯で暮らす家では、
キッチンは単なる家事の場所ではありません。
会話が生まれたり、
一緒に作業したり、
家族の関係が自然に育つ場所でもあります。
使いやすさと、家族が集まりやすい雰囲気。
その両方を大切にしました。



② 子世帯様のための、ウッディなサブキッチン
今回の大きな特徴が、サブキッチンです。
一般的なリフォームであれば、
メーカーのミニキッチンを設置して終わりになることも多いかもしれません。
しかし今回は、
インテリアに馴染むように、
木の雰囲気を活かしたサブキッチンをご提案しました。
このサブキッチンは、
子世帯様が気兼ねなく使える場所です。
友人を招いてお茶を楽しんだり、
お子さまがおやつを食べたり、
家族全員で使うメインキッチンとは違う、
少しプライベートな居場所になります。
また、ミラーを設けることで、
キッチンとしてだけでなく、
洗面のようにも使える工夫をしています。
家具のように空間へ馴染みながら、
暮らし方の幅を広げる場所になりました。
完成後、奥様が一番喜んでくださったのも、
このサブキッチンでした。
その様子を見て、
この場所が単なる設備ではなく、
これからの暮らしを楽しむための居場所になったのだと感じました。



③ サブリビングが生む、子世帯様の居場所
サブキッチンのある空間は、
子世帯様にとってのサブリビングでもあります。
家族みんなで過ごす場所とは別に、
少しだけ気を抜ける場所がある。
友人を招いたり、
お子さまが遊んだり、
夫婦で映画を見たり。
二世帯住宅の中に、
子世帯様らしい時間を過ごせる場所をつくることで、
暮らしに余白が生まれました。
一緒に暮らすからこそ、
自分たちらしい居場所も必要です。

④ 在宅仕事に対応した仕事部屋
ご主人は、ご自宅で仕事をされることもあるため、
仕事部屋を確保しました。
家族と暮らしながらも、
集中できる場所があること。
これは、これからの住まいづくりにおいてとても大切な要素です。
仕事と暮らしが近くなるからこそ、
空間の中で切り替えができるように計画しました。

⑤ 家族の荷物を整えるファミリークローゼット
二世帯で暮らす家では、
人数が多い分、物も増えます。
そこで、家族の衣類や日用品をまとめて収納できる
ファミリークローゼットを設けました。
収納するだけではなく、
毎日の身支度がしやすくなること。
朝の動線が整うことで、
忙しい日々の負担を少し軽くしてくれます。
印象的なアクセントクロスも、
毎日使う場所を少し楽しくしてくれるポイントです。


⑥ 将来を見据えた、玄関と階段の手すり
お祖母様の足元の不安もあり、
玄関や階段には手すりを設けました。
バリアフリーは、
介護が始まってから考えるものではありません。
今の暮らしの中で自然に使えて、
将来も安心につながること。
そのため、いかにも介護用という見え方ではなく、
住まいに馴染む形で計画しました。
毎日の上り下りや出入りが少し安心になる。
その小さな安心が、
長く住み続けるためには大切です。



■ DETAIL|設計のこだわり
・建替えではなく、既存の広さを活かしたリノベーション
・家族みんなで使うL型メインキッチン
・子世帯様が気兼ねなく使えるサブキッチン
・サブキッチンと洗面を兼ねた造作的な設計
・サブリビングによる子世帯様の居場所づくり
・在宅仕事に対応した仕事部屋
・家族の荷物を整えるファミリークローゼット
・玄関、階段の手すり設置
・一部共有によって生まれる自然なコミュニケーション
・家族の中心を明確にしながら進めた二世帯計画
■ RESULT|暮らしの変化
建替えを検討していたご実家は、
今ある広さを活かしながら、
三世代が暮らしやすい住まいへと生まれ変わりました。
老朽化していた内装は見違えるように新しくなり、
毎日の暮らしに明るさが生まれました。
メインキッチンでは家族が一緒に家事を分担でき、
サブキッチンのあるサブリビングでは、
子世帯様が気兼ねなく過ごせます。
仕事部屋があることで、
働く時間にも対応できるようになりました。
手すりや収納も整え、
これから先の暮らしにも備えています。
建物を壊して新しくするのではなく、
今ある住まいの良さを活かしながら、
家族の暮らしに合わせて役割を変えていく。
それが、今回のリノベーションで実現したことです。
■ MESSAGE|まとめ
ライフスタイルが変われば、
家の間取りや役割も変わります。
建物を解体してゼロから建て替える方法もあります。
一方で、
思い入れのある家をリノベーションし、
心地よい暮らしとともに住み継いでいくこともできます。
大切なのは、
「建替えか、リノベーションか」
を先に決めることではありません。
まず、
「これから家族がどう暮らしたいのか」
を考えること。
その答えによって、
建替えがよい場合もあれば、
リノベーションがよい場合もあります。
今回の住まいは、
ご家族が自然にコミュニケーションできる距離感を大切にしながら、
それぞれの暮らしも尊重した二世帯リノベーションです。
今ある家をどう活かせるのか。
建替える前に、どんな可能性があるのか。
迷われている方は、
まず一度ご相談ください。
ご家族にとって一番心地よい住まい方を、
一緒に考えていきます。
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