「楽」のある家々
世田谷区 T邸
完全分離という、やさしさ。都市型・二世帯リノベーション|世田谷区下馬
心地よい距離があると、家は静かに整っていく。
暮らしに寄り添う二世帯・同居リノベーションの実例を集めました。
親世帯と子世帯。近すぎても、遠すぎても、暮らしはうまくいかないことがあります。
世田谷区下馬で実現したのは、「干渉しない安心」を大切にした完全分離型の二世帯リノベーション。
一緒に住むことより、心地よい距離で暮らすことを選んだ家族のかたちです。

住み継ぐ家だからこそ、構造から信頼できる人に。
今回の住まいは、ご両親様がご自身の親御さんと二世帯で暮らしていた家でした。
その二世帯住宅の2階部分が空いたことをきっかけに、次は娘さまご夫婦との二世帯へと“世代交代”することに。
一方で、リノベーションに向けていくつかのハウスメーカーにも相談をされていましたが、
耐震補強についての説明や考え方は会社ごとに異なり、「本当にこの判断で大丈夫なのか」という不安が残ったといいます。
そこで、耐震補強にも知見を持つ一級建築士が直接向き合うLakkeに相談いただくことになりました。

子育ての始まりに、暮らしを合わせ直す。
子世帯が使うことになったスペースは、続き和室が中心で廊下も多く、
キッチンは壁付け。各部屋が分かれ、家族の気配を感じにくい間取りでした。
これから子育てが始まる暮らしを考えたとき、
「このままでは暮らしにくい」と感じたのは自然なことでした。
そこで希望されたのが、廊下をリビングに取り込み、
生活の中心となるLDKを広げること。
家族が自然と集まり、日々の見守りや家事がしやすい住まいへ整える計画がスタートしました。


ぐすんポイント
「この家で、子育てできるだろうか…?」
祖父母世帯が暮らしていた空間は、昔ながらの間取り。
部屋ごとに分かれ、家族の気配が感じにくい住まいでした。
子どもが生まれ、暮らしが大きく変わる中で、
「この家で本当に子育てができるのだろうか」
という不安があったといいます。
さらに、間取りを変えるには耐震の問題が避けられず、
相談先によって説明が異なったことも、不安を大きくしていました。
きらりポイント
「構造から考えれば、暮らしは変えられる」
Lakkeとの打ち合わせでは、間取りの話よりも先に、
この家の構造をどう読み解くかという話から始まりました。
廊下をLDKに取り込むために、どこを補強すればいいのか。
耐震は評点1.0ではなく、倒壊しないことを前提に評点1.5を目指すという考え方。
完全分離という距離感も、新しく決めたものではなく、
これまでの暮らしを尊重した選択。
「無理に変えなくていい」と言われたことで、
この家での次の暮らしが、すっとイメージできるようになりました。

これまでの距離感を、無理に変えない。
今回選ばれたのは、完全分離型の「クマタイプ」。
それは新しい提案ではなく、これまでの暮らしを受け継ぐ選択でした。
無理に共有を増やすのではなく、
ちょうどよかった関係性を、今の暮らしに合わせて整え直す。
Lakkeが考える同居は、近づけることではなく、
心地よく続く距離を守ることです。



完全分離でも、冷たくならないために。
完全分離は、断絶ではありません。
干渉しない安心と、気配が消えすぎない距離のバランスが大切です。
室内窓を設けることで、視線や気配をやわらかくつなぎ、
距離を守りながらも暮らしの温度が冷えないように整えています。


“一緒に住んでいる”ことを、意識しすぎない暮らしへ。
同じ屋根の下に住みながら、生活はきちんと分ける。
でも、何かあればすぐ近くにいる安心もある。
下馬の住まいは、完全分離という選択を、
やさしい距離として成立させた二世帯リノベーションです。
暮らしは、家族の関係性に合わせて変わっていきます。
無理をせず、ちょうどいい距離で続いていく住まいを。
この家は、次の世代へと住み継がれていきます。


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