こんにちは、同居歴22年薬剤師のdohkyon🏠です。以前のように出かけられるようになり、人と会って話す時間のすばらしさをあらためて感じます。お気に入りのご自宅に人を招いたり、お子さんの誕生日パーティーをしたり、といった楽しいこともまた計画できるようになりました。
今回は、そんな“人が集まる”にぎやかな二世帯住宅に実家を大変身させた杉並区のリノベーション事例をお届けします。2022年にリノベーションされたM様に、ご家族でどのように実家リノベーションを進められたのかうかがいました。
二世帯住宅用にリノベーションすることになった戸建ては、M様が20代なかばまで暮らしていたご実家です。今はご夫婦と高校生の男の子、中学生の女の子の4人家族でマンションにお住まいでした。お母様がひとり暮らしだったこともあり、思い切って一緒に暮らせるよう実家をリノベーションすることになりました。
やってみたいことがたくさん心の中にあったM様。もし同居するならこんな風なイメージが良いな、という写真をRoom Clipなどから少しずつ取りためていました。そんな折、ご実家で老朽化した外の水道から謎の水漏れが発生するようになりました。下のお子さんも進学する中学校が決まり、お仕事も落ち着きそうなこのタイミングで「今ここ!」と決心され検討が始まりました。
お母様も「思い出深いこの家にずっと住みたい」という想いを持たれていました。新築での建替えよりも、元の家をベースに大切な思い出を残したい。そして、間取りや設備を考えていくにはある程度制約があった方が決めやすいのではないか、との思いから、二世帯住宅へのフルリノベーションを選ばれました。
ご実家を建てたハウスメーカー、そしてご縁あって見つけてくださったラッケとのご相談が進みました。ハウスメーカーにプランを作ってもらったところ、やりたいことがベストな形で描かれておらず、M様から「こうしたらどうですか」と逆に提案しなければならないことがあったそうです。そんな中、「〇〇すれば天井が高くできますよ」「中庭の代わりにこんな広いテラスはどうですか」など、マスオ建築士がダイレクトにすぐお答えした点や間取りの提案力などから、家づくりのパートナーにラッケをお選びいただきました。
いざ工事となった時、やはり大変だったのはご実家の片づけでした。もともとあった物置スペースを活かし、衣類、家具、絵画、食器、雑貨、ふとん・・・と仕分けながら一つずつクリアしていきました。お姉様の助けもあって、やり始めると少し億劫に感じていたお母様も片づけスイッチが一気にON!に。お気に入りだった2台のテレビも「この1台は処分しようかしら」と提案してもらえるまでになりました。
M様いわく、「試験前のテスト勉強のように猛烈に片づけました」とのこと。振り返ってみるとお母様の物は一部屋で収まるほどコンパクトに断捨離できたので、フルリノベーションしたことは良いきっかけになったのではないかと感じているそうです。
完成後のお家では、ご夫妻、お母様、お子さんにそれぞれのんびりできるプライベートスペースができました。その一方でリビングやキッチンは広く生まれ変わったので、家族団らんの時間がマンションより増えています。中学校2年生になった娘さんは、リビングの一角に勉強道具やコスメグッズを置くぐらいの程よい距離感です。そして娘さんたっての希望で、犬のMOCAちゃんが新しく家族に加わりました。
お母様もライフスタイルはそのままに、お好きなテレビを楽しみながらゆっくりと暮らされています。お子さん達とたまにお話しすることも増えて、家族の誰かが一緒にいるという安心感を持ってくれている印象だそうです。
換気扇を設置するために壁があるプランだったアイランドキッチン。ラッケとご相談いただき、見渡せるすっきりアイランドが実現しました。ここにはお母様やご家族が自然と集まり、来客時にはスタンディングバーに早がわりすることもあります。お子さんやお友達たちが主役になって手作りした「餃子パーティー」も開かれました。
マンションでは下の階への音の心配がありましたが、引越し後はお子さんたちがのびのびとくつろぎ、お友達のご家族も気がねなく呼べるようになりました。時には2日続けてお子さんが泊まっていく事も!!
和室だった場所を一部活用することで広いテラスができました。隣接するキッチンは狭くならずに見晴らし抜群で、ハンモックをいつも置いておけるほどゆったりスペースです。グリーンもおいて癒しもばっちり。
事例の続きを見る:家づくりコンセプト「母も一緒、にぎやか実家同居リノベーション」
将来同居するかもしれない未来のサザエさん・マスオさんへ
イ・ロ・ハ・二世帯 by Lakke
のべ400棟以上を設計、自身も20年以上同居するマスオ一級建築士が考える二世帯同居のヒントを掲載中